風しんは発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状が出る感染力の強い感染症です。成人が発症すると発熱・発疹の長期化や関節痛など重症化する可能性があります。また風しんに対して免疫の不十分な女性が妊娠初期に感染した場合、出生児が先天性心疾患、白内障、難聴を特徴とする先天性風しん症候群をもって生まれてくる可能性が高くなります。

 1962(昭和37)年4月2日生まれから、1979(昭和54)年4月1日生まれの男性は風しんに対する抗体保有率が特に低く、この世代の男性の抗体保有率を引き上げるため2019(平成31)年より「風しんの感染拡大防止を目的とした追加的対策事業」が開始されました。該当する方は無料で抗体検査・予防接種が可能となっています。

 この事業は2021(令和3)年度末をもって終了する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症に伴う受診控えなどの影響により、2024(令和6)年度末まで期限が延長されています。

 本会では市町村より抗体検査・ワクチン接種費用の請求・支払事務を受託し、円滑で確実な支払いに寄与しています。

 

鳥取県内の実施状況】(令和4年6月1日時点)

●抗体検査実施数…17072件(全対象者数の28%)

●予防接種実施数…4848件(全対象者数の66%)

●抗体検査目標(令和7年3月末までに全対象者の60%に実施)

…進捗率47%