本研修会は、新型コロナウイルス感染症等の感染拡大期等に保健所などの関係各所において業務に従事している県内保健師等を対象に、新型コロナウイルス感染症等対応に向けた更なる知識の獲得とスキル向上を目的として開催しているものです。今年度は下表のとおり、新型コロナウイルス対応について様々な視点から全4回の研修会をオンラインで実施しました。

 新型コロナウイルス感染症については日々、様々な情報が飛び交う中、本研修会では科学的根拠に基づく基礎的知識やコロナ対応の実状、国内外の感染動向などの最新の情報が得られる貴重な機会となりました。受講者からは、「学んだ知識を周囲に共有したい、住民対応に活かしたい。」、「(厳しい状況にも懸命に立ち向かった内容に)保健師として今後の励みになった。」など、保健師としてのスキルアップだけでなく研修会参加者全員が3年余りのコロナ対応の経験や苦労などを共有できた研修会となりました。

 新型コロナウイルス感染者については減少傾向にありますが、本研修会での学びが今後の新興・再興感染症への備えとしてお役に立てば幸いです。

 

<研修概要>

 

概要

1

「新型コロナウイルス感染症対策2022年8月」

講師:鳥取大学医学部感染制御学講座

ウイルス学分野 教授 景山 誠二 氏

新型コロナウイルス感染症の発症機構(変異株の成り立ち等)、感染対策、免疫基盤強化(ワクチン)について。

2

 

「新型コロナウイルス感染症

  ~診断・症状・治療から後遺症まで~」

講師:鳥取大学医学部医学科 臨床感染症学講座

寄附講座 教授 千酌 浩樹 氏

自身の新型コロナウイルス感染症患者の診療経験に基づいた病態や治療方法、罹患後症状(後遺症)等について。

3

「新型コロナウイルス感染症対策

  ~様々な情報を保健指導に活かす~」

講師:鳥取看護大学看護学部看護学科

教授 荒川 満枝 氏

様々な新型コロナウイルスに関する情報の取得方法や読み取りについて。保健事業における感染症対策について。

4

「米子保健所における新型コロナウイルス感染

症対応について~3年間を振り返って~」

講師:鳥取県西部総合事務所米子保健所

医薬・感染症対策課 課長 坂口 千代 氏

新型コロナウイルス感染症対応業務の実状と保健所内外での連携体制の構築について。