第12回鳥取県国保地域医療学会

 令和3年12月11日(土)に、第12回鳥取県国保地域医療学会を鳥取県立倉吉未来中心で開催しました。

「ウィズコロナ時代の地域医療が果たす役割 ~住民から信頼される地域医療連携とその取組~ 」をメインテーマに講演とパネルディスカッションを行い、鳥取県内の首長をはじめ、各市町村健康・増進事業関係者、鳥取県国民健康保険診療施設等協議会会員など、Web参加を含め約150名の参加がありました。

 講演では、鳥取大学医学部地域医療学講座教授 谷口 晋一氏に、「鳥取の地域医療の課題 ―未来へ向けた人材とシステムづくり― 」と題して、鳥取の地域医療の課題や、高度化・専門家する医療と高齢社会の実際の現場との求めるニーズの違い、患者を多角的に診る総合診療医の必要性を説かれました。また、医療過疎地に医師が足りないから行くのではなく、地域で学び育つことに誇りと面白さをもてる人材育成をする必要があることをご教示いただきました。

 参加者からは、「地域医療を守るための人材育成、システムづくりなどがよく分かった」、「総合診療医の話が分かりやすかった」、「生活習慣病を予防することで今後の医療が変わることが理解できた」など、大変有意義な講演であった好評をいただきました。

 パネルディスカッションでは、医療・福祉・行政・住民の立場からそれぞれの取組事例や、課題を交えて、メインテーマに沿ったディスカッションを行いました。 パネリストに限らず、会場内からも質問や、取組状況についてそれぞれの立場から活発な意見交換があり、医療・福祉サービスを提供する側とされる側における意識を共有し、施策につなげていくことの必要性など、地域連携の重要性を再認識した学会となりました。