令和3年10月5日(火)に特定健診・保健指導従事者研修会(スキルアップ編②)を開催しました。

 第2回目となる今回は、市町村や医療機関等から85名の参加がありました。昨年に引き続き、鳥取大学医学部 社会医学講座 環境予防医学分野 教授 尾﨑 米厚 氏を講師に招き、具体的施策に繋げるためのデータ分析スキルについて学ぶ機会となりました。

 昨年は、各種システムを活用したデータ分析の手法について学びましたが、今年は国保連合会に設置している健康・医療データ分析センターにおける健康・医療データ等共同分析会議にて分析を行った結果をもとに、県内の状況と課題について解説していただきました。新たに人工透析を導入する者の傾向として、過去5年間で1度も医療・健診を受診していない方が非常に多いこと、毎月医療を受診していても健診は未受診の方が多くいること等について説明いただき、ハイリスク者抽出の視点やデータ分析結果からターゲット層を絞り込んだアプローチを行うことの重要性を認識することができました。

 また、人工透析導入は糖尿病患者のみに限らないため、非糖尿病患者にも着目したハイリスク者の抽出方法についても学び、色々な角度からの分析手法等について理解を深めることができました。参加者からは、「ターゲットを見つける視点がなるほどと思えた。」「データに基づいた保健活動を展開していくことが重要だと学んだ。」等の声をがありました。